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中級者にとってのプレイ環境が劇的に変化しそうな「AION Episode 2.6」先行プレイレポート

日付:2011-07-12 22:06:01    アクセス回数:2144次

エヌ・シー・ジャパンは7月12日,MMORPG「The Tower of AION」の最新アップデート“Episode 2.6 テンペルの秘密”を実施する。前回の“Episode 2.5 光のさす世界へ”では,AIONのグラフィックスが一層強化されたりしたが,あれから1か月強で,次のアップデートが実装されることになる。すでにEpisode 2.6のティザーサイトも公開されており,7月12日のアップデート実施日が待ち遠しいというプレイヤーも多いことだろう。
 今回4Gamerは,運営元のエヌ・シー・ジャパンにお邪魔して,Episode 2.6の内容をテストサーバーで試遊させてもらった。本稿ではAION現役プレイヤーの視点で,“Episode 2.6 テンペルの秘密”の先行プレイレポートをお届けしてみたい。

 

「The Tower of AION」公式サイト
 

 

ソロプレイでサクっと遊べる“第2テンペル訓練所”

テンペル訓練所に“第2”が登場。インスタンスの入口は,第1訓練所のすぐ隣にある 
 Episode 2.6の一番の見どころは,新規インスタンスとして“第2テンペル訓練所”が追加されることだ。ちなみにテンペル訓練所とは,中級者以上のディーヴァを訓練するために設けられた(という設定の)施設で,前回のEpisode 2.5では“第1”エリアが導入されている。1パーティ向けにバランス調整されていた第1に対し,今回の第2は“ソロプレイ用”というのが最大の特徴だ。

 エリアの内部は,全6ステージ+αで,各ステージはそれぞれ1~2ラウンドで構成される。全体的に第1をコンパクトにした作りになっており,最後までクリアした場合でもプレイ時間は30~40分程度。パーティ編成などの準備も要らず,入場条件を満たしたばかりのレベル50のキャラクターでも,空き時間で気軽に楽しめるコンテンツだ。

 

 

 

従来のインスタンスでお馴染みの,“ハラメル”や“悪夢”をモチーフにしたステージも確認できた。“Episode2.5”でグラフィックスが一新されたが,今回の第2で,初めて目にするという人もいるかもしれない。何度見ても光源処理の美しさに感心させられる

ソロプレイ用とはいっても,単純にモンスターと1対1のバトルを行うだけの内容ではない。むしろ,複数のモンスターを相手にするケースが多く,機転を利かせないと攻略がスムースにいかない場面もある。
 例えば,モンスターが同士討ちをしている状況があったら,お互いが弱ったところで漁夫の利を狙ってみたり,“肉”にモンスターが群がったところを,範囲攻撃で一網打尽にしてみたりと,第2テンペル訓練所で有利に戦うには,ちょっとした工夫が必要となる。また終盤ステージでは,第1テンペル訓練所でAIONプレイヤー達を驚かせた“クラスマスター”も待ち受けているのだ。

 難度に関しては,キャラクターレベル50から挑戦できることもあり,極端に高いというわけではない。ちなみに今回の取材時に用いたキャラクターは,ヒーロー装備に身を包んだソードとスピリットで,1~2分で手早くスキルスロット等をセット。プレイヤー本人の腕前は並といったところだ。しかしそんな状態でも,初見プレイでさくっと最終ステージまで到達できてしまった。ソロプレイが得意な人/クラスなら,割と楽にクリアできるのではないだろうか。

 

 

 

多数のモンスターが肉に群がっている。普通に戦うのは分が悪そうだが,さて,どうしたものか
 今回の取材でプレイした限りでは,“上級者にとって手ごたえのあるエリア”というよりも,“AIONの中級者をステップアップさせるためのエリア”という印象を受けた。最近新たにAIONのプレイを開始し,“助っ人システム”などを利用してサクッとレベル50に到達したという人もいるだろう。例えばそういう人にとって,このエリアは文字通りの“訓練所”として機能するわけだ。

 

 

ベテランプレイヤーにとって見るべきところはないのかというと,決してそんなことはない。それどころか,ここで得られるアイテムは,今後プレイヤーからの注目を大いに集めそうである。
 まずはお馴染みの“テンペル記章”だが,プレイ時間が30~40分のコンテンツということで,最後までクリアしても「それなり」の量となっている。第2と第1は,再入場のためのクールタイムが別々に設けられているので,並行して通い続けていけば,ユニークやヒーロー装備がより身近な存在になりそうだ。
 ボーナスステージではいくつかのアイテムが得られるが,そこでの主な見どころは2つ。一つは“神石”で,現在プレイヤーからの人気が高い“麻痺,沈黙,失明”も含まれている。威力から察するに,入手率はかなり低そうだが,今後プレイヤー間の取引相場にも影響を与えるかもしれない。

 それともう一つ,第2のボーナスステージでは,ペット用の特別な“餌”が得られる。実は今回のEpisode 2.6において,新種のペット“ポピー”(見た目はポーグス)が追加されているのだが,これはポピー専用の餌とのことだ。
 ポピーは生産タイプのペットで,第2で獲得した餌を与えることで,さまざまなアイテムを作り出してくれるのだが,驚くべきことに,その中には“プラチナ勲章”が含まれているのだ。コアプレイヤーが血眼になって集めているプラチナ勲章が得られる(チャンスがある)という1点だけを考えても,第2に通い続ける価値があるだろう。

 

 

 

インスタンスでユニークアイテムの入手率が劇的にアップ!


従来のバランスだと,ユニークアイテムが出るだけでもかなり低確率。しかも,欲しい種別が出るとは限らないというのが悩みどころであった
 第2テンペル訓練所以外のアップデートに関しては,基本的にバランス調整や,プレイ環境の整備といった細かなものが多い。新規コンテンツと比較すると派手さはないが,AIONプレイヤーにとっては要チェックの内容である。

 まずは,既存インスタンスの“炎の神殿”および“スティールクロウ号”において,ネームドモンスターがユニークアイテムをドロップする際のルールが,全面的に見直されている。
 どのように変わるかだが,対象のネームドモンスターを倒した際に“箱”がドロップされるようになる。その中には,“取得者のクラスに応じたアイテムの種別”がランダムで入っているのだ。例えば,炎の神殿でクロメデを倒して箱がドロップした際,ソードがそれを開けると片手剣/両手剣/ハルバード,キュアが開けるとメイス/ワンドのいずれか一つが手に入るようになる。

 防具をドロップするネームドに関しても同様のルールである。ただし,シールドならプレート,スペルならローブといった具合に候補が絞られている分,欲しいものが入手しやすい。箱さえドロップすれば,欲しいアイテムの入手が確定されるのだ。
 これまでのルールだと,パーティメンバーの誰からも必要とされていないユニークアイテムがドロップすることがあったが,Episode 2.6からはそういった心配は不要になる。

 なお,今回の「箱型ドロップ形式」が適用されるネームドモンスターは限られている。具体的なラインナップは以下のとおりだ。レベル30~50前後のキャラクターにとって,これはもう「行かねば損」と言い切ってしまえる内容である。

◎炎の神殿
 ・コラプト ジャッジ クロメデ(武器)
 ・アングリー ジャッジ クロメデ(武器)
 ・ラヴァ ガートネリ(武器)
 ・ブラック スモーク アスパルン(武器)

◎スティールクロウ号
 ・ゴールデン アイ マントゥトゥ(脚装備)
 ・機関長 ラフラフ(胴装備)
 ・砲兵隊長 ププキン(足装備)
 ・スティール クロウ フトゥキン(武器)

 

 

AIによるパーティの自動編成システム


 
 最後に紹介するのは,インスタンスを攻略する際のパーティ編成をサポートする新システムである。本来,パーティ編成はリーダー役が行っていたのだが,これが人によっては結構な負担になっていた。今回実装されるマッチングシステムでは,そういった作業をAIが肩代わりしてくれるので,パーティ編成ならびにインスタンス挑戦時のハードルが下がりそうである。

 機能自体はかなりシンプルで,自分が行きたいインスタンスを申請しておくことで,同じ目的のプレイヤー同士を集めて,勝手にパーティを編成してくれるというもの。編成時は最少人数やクラス構成といった条件が(緩やかに)定められているので,例えば集まったはいいものの,全員ソードでさてどうしよう……といった状況にはならない。

 この自動マッチングシステムを利用することには,明確なメリットが2つある。一つは“勝利の誓い”という特別なバフが得られること。もう一つは,たとえ全滅しても,インスタンスの入口から再挑戦できることだ。希望どおりのパーティ編成で戦えるかどうかは時の運だが,これらのメリットである程度補えそうである。

 自動編成のルールが適用されるインスタンスは,ノフサナ訓練所,炎の神殿,スティールクロウ号,暗黒のポエタ,棄てられたウダス神殿,ウダス神殿地下,第1テンペル訓練所の8種類。プレイヤーは各インスタンスの入口まで足を運ぶことで,同時に3種類のインスタンスに対しての希望を申請できる。取材時にプレイした限りでは,インスタンスの入口まで移動するのが少々面倒に感じたが,実装後,プレイヤー達にどのように受け入れられるかに注目したい。

2.6のアップデート内容を総括すると,前回の“Episode 2.5”に引き続き,中級プレイヤーに対するテコ入れが目立った内容になっている。炎の神殿やスティールクロウ号などは,現在のAIONにおいては“通過点”という見方もできるわけで,そこでドロップするユニークアイテムを出し惜しんでもしょうがない,といった思惑が見てとれる。

 筆者自身,Episode 2.5の実装以降に新キャラクターの育成を行っているのだが,すでにレベル50手前まで育ってきている。今のAIONは本当に,レベル上げが行いやすいMMORPGなのだ。
 唯一の心配事は,あまりにもレベル上げが手軽に行えることで,新規プレイヤーの“プレイヤースキル”が追いつかないことである。今回追加された“第2テンペル訓練所”には,そういった部分へのフォローの意味合いも含まれているのだろう。レベルや装備といったキャラクター性能だけでなく,プレイヤー自身のテクニック向上を促す新システムには,これからも期待したいところだ。

 このように,7月12日に実施されるAIONのアップデート“Episode 2.6 テンペルの秘密”は,ベテランプレイヤーはもちろんのこと,とくに中級プレイヤーに向けてお勧めできる内容である。この機会にAIONを始める人にも関係のあるアップデートなので,もし興味を持ったら,公式サイトなどでさらなる情報をチェックしてみてほしい。

暗黒のポエタ”と“パシュマンディル寺院”のラスボスが大幅に弱体化。正攻法でルドラを倒せる日がようやく来るのだろうか? 

「The Tower of AION」公式サイト

 

>>http://www.4gamer.net/games/030/G003061/20110708043/

 

 

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