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「AION」,PvEレーションの復活を含むアップデート“Episode 3.0 Advance”を7月24日に実施。その狙いについて運営チームを直撃

日付:2012-07-20 10:19:13    アクセス回数:1154次

エヌ・シー・ジャパンのMMORPG「The Tower of AION」において,7月24日にアップデート“Episode 3.0 Advance”(以下,Advanceアップデート)が実施される。従来のAIONでいうところの,Episodeのナンバーが“0.5刻み”で行なわれるような大型のアップデートではないのだが,ゲーム内のさまざまなバランスに手が加えられており,現役プレイヤーにとっては見逃せない内容といえそうだ。

 今回は,7月24日のアップデートに先駆け同社を取材し,Advanceアップデートにおけるゲームバランスの変更点を確かめてきたので,本稿で紹介していこう。

PvEにおける攻撃/防御補正が大幅にアップ!
狩りがサクサクと楽しめるMMORPGに

Advanceアップデートでは数多くのバランス調整が行なわれるが,プレイヤーにとって最も大きな影響力があるのは,PvE(対モンスター戦)におけるダメージ計算式の変更である。2012年4月に実装されたEpisode 3.0と比較して,「攻撃時の補正が+30%」「防御時の補正が+15%」されるのだ。

 これらの補正効果は,エヌ・シー・ジャパンの社内では“PvEレーション”と呼ばれており,Episode 3.0以前も導入されていた。Episode 3.0の導入時にPvEレーションは一度撤廃されていたのだが,このたびあらためて導入される運びとなった。

単純計算で考えても,与ダメージの量が従来比で1.3倍となるため,狩りが劇的にラクになるのは間違いないだろう。たとえば対アングリー スナヤカや,根源戦における対アヴタールといった長期戦では,分単位での戦闘時間の短縮が見込めそうだ。

個人的には,AIONにおけるPvEは若干ハードではあるものの,プレイヤーのスキル/知識が介在する余地が多く,MMORPGジャンルにおけるゲームバランスはかなり優れている印象を受ける。今回PvEレーションが復活することで,MMORPGとして“ヌルく”なってしまうのでは……? という懸念もあるのだが,実際のところどうなのだろうか。

 この点を石田氏に尋ねてみたところ,PvEレーションそのものが“日本独自仕様”であり,プレイヤーの意見を元に,数値を再調整することも可能とのことだった。

種族限定のインスタンスダンジョンが開放

テオボモス秘密研究所

 続いて紹介するのは,これまでは特定種族しか利用できなかったインスタンスダンジョンが,全プレイヤーに開放されること。具体的には,“テオボモス秘密研究所”(天族専用)と“アドマ城砦”(魔族専用)が,天族/魔族どちらのキャラクターでも挑戦できるようになるのだ。

 移動方法が気になるところだが,それぞれのインスタンスへ行くための専用の亀裂が,各拠点エリアに用意されるとのこと。また,パーティ用のクエストも新たに導入されるそうだ。


 あらためて軽く説明しておくと,テオボモス秘密研究所とアドマ城砦は,主にキャラクターレベル50前後を対象としたインスタンスである。両IDの難度はほぼ同じで,道中ではさまざまなギミックやネームドモンスターが待ち受けている。

 ドロップアイテムに関しては,レベル50用の各種ユニークアイテムが見どころだ。とくに,各ラスボス(トロリアン/ランマルク)がドロップする武器は,一時期は絶大な人気を誇っていたのを覚えている人も多いはず。貴重なスネーク武器(使用時に伸びる)ということもあり,現在でもレベルキャップ直前まで役立ってくれる逸品だ。PvEレーションの導入によって,攻略難度は確実に下がるので,これまで未経験だった人はぜひ挑戦してみてほしい。

PvPではアビスに関するテコ入れが

 PvP(対人戦)に関しては,“アビス”へのテコ入れを中心にバランス調整が行なわれる。まず,アビスの要塞戦で戦果を上げたディーヴァが得られる,“功績勲章”の数が増加する。また,アビス上層のクロタン,ラ ミレン,ドキサスの各要塞戦では,新たに“プラチナの功績勲章”も得られるようになる。

 そのほか,アビス上層に新たなネームドモンスター“憤怒の破片 メノティオス”が登場するようになる。名前のとおり,これまで“神聖な要塞”に出現していた同ネームドモンスターのパワーアップ版といえるものだ。討伐にはレベル60のフォース規模の戦力が必要になるという。

憤怒の破片 メノティオスは,毎週日曜日の20:00に,アビス上層にランダムで出現(1時間限り)。これの討伐に成功すると,レベル60用のヒーローグレード武器や,ハイレベルな強化石がドロップする。武器は装備(魂の刻印)する前であればトレード可能なので,金策目的でも人気が出そうだ。

 Raid規模のモンスターがPvP可能エリアに出現し,しかもポップ時間が決まっているというのはなかなか興味深い。現在でいうところの“アングリー スナヤカ”のように,戦闘中に敵対種族からの襲撃を受ける可能性もありそうである。アビス要塞戦も含め,アップデート後に各ワールドでどのようなドラマが展開するのか,今から気になるところだ。

Raid規模のモンスターがPvP可能エリアに出現し,しかもポップ時間が決まっているというのはなかなか興味深い。現在でいうところの“アングリー スナヤカ”のように,戦闘中に敵対種族からの襲撃を受ける可能性もありそうである。アビス要塞戦も含め,アップデート後に各ワールドでどのようなドラマが展開するのか,今から気になるところだ。

A-Stationのレベルキャップが開放

 どのワールドからでもアクセスできる共通エリア“A-Station”に関しても,Advanceアップデートで仕様変更が行われる。まず,これまでは45だったレベルキャップが,50へと拡張される。これにより天族はインタルディカ,魔族はベルスランの広域エリアへ行けるようになるわけだ。ただし,両エリアに入口があるインスタンスの「暗黒のポエタ」だけは,Advanceアップデート時点では行くことができないので注意してほしい。

 A-Stationでは冒険の仲間を探しやすいし,しかも経験値アップなどのバフが得られるので,今後の盛り上がりに期待したい。

A-Stationのレベルキャップが開放

 どのワールドからでもアクセスできる共通エリア“A-Station”に関しても,Advanceアップデートで仕様変更が行われる。まず,これまでは45だったレベルキャップが,50へと拡張される。これにより天族はインタルディカ,魔族はベルスランの広域エリアへ行けるようになるわけだ。ただし,両エリアに入口があるインスタンスの「暗黒のポエタ」だけは,Advanceアップデート時点では行くことができないので注意してほしい。

 A-Stationでは冒険の仲間を探しやすいし,しかも経験値アップなどのバフが得られるので,今後の盛り上がりに期待したい。


他にもさまざまなバランス調整が

 Advanceアップデートにおける主な要素は以上となるが,ほかにもインスタンスダンジョン/アイテム関連などで,細かな変更が多数行われる。全体的な傾向をざっくり紹介すると,インスタンスダンジョンの難度低下&ドロップ率の上昇など,プレイヤーのストレスを軽減する方向へ調整されているようだ。スキルのバグ修正なども行われるので,プレイヤーは公式サイトのアップデート情報をチェックしておいたほうがいいだろう。
なお,今回のアップデート名称が,0.5または0.1刻みになっていない点についてだが,MCタナベ氏によると「プレイヤーをがっかりさせたくないため」の措置だという。AIONのアップデートは基本的に大規模なので,たとえ0.1刻みでも,新規コンテンツ/新ストーリーの追加を期待してしまうプレイヤーが少なくないのでは,という心配があったようだ。

とはいえ,実際にAIONを遊んでいるプレイヤーにとって,既存コンテンツのバランス調整は,新規コンテンツの導入と同じくらい,場合によってはそれ以上に大切なものだ。既存コンテンツにメスが入れられている今回のアップデートも,すべてのディーヴァにとって注目すべき内容といえるだろう。7月24日に実施される“Episode 3.0 Advance”以降にも,さまざまな展開を検討しているとのことなので,次なる発表を期待して待っていよう。

 

 

 

 

>>http://www.4gamer.net/games/030/G003061/20120719081/

 

 

 

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