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天族/魔族/龍族の三つ巴の戦いがヒートアップ。「AION」大型アップデート“Episode 4.0 新たな翼”の主な変更点をチェック

日付:2013-05-03 13:09:13    アクセス回数:1019次

エヌ・シー・ジャパンは4月30日,MMORPG「The Tower of AION」において,同作のサービス開始以来最大規模となるアップデート「Episode 4.0 新たな翼」を実施した。
 「こちら」の記事では,AIONにとって初めての新クラスとなる「メロディウイング」「バレットウイング」について詳しく解説したが,本稿では,新エリアやゲームバランスの変更など,それ以外の主だったアップデート内容を紹介していきたい。このゴールデンウィークにみっちりプレイするというプレイヤーだけでなく,これを機会に復帰しようと考えている休眠プレイヤーも,ぜひご確認を。

 

関連記事:「Episode 4.0 新たな翼」新クラス解説
 
「The Tower of AION」公式サイト
古代文明の遺産が残る新大陸「カタラム」
地上/地下あわせて3つの広域エリアが追加

 Episode 4.0では,ティアマランタの南西部に,新大陸「カタラム」が登場。ここがディーヴァにとっての新たな戦場となる。

 このカタラムは元々,高度な技術力を持った古代種族“ルーン族”の領土であった。しかしルーン族は,かつてティアマト軍から激しい攻撃を受けており,それが原因で滅亡してしまったのだ。
 なお,ティアマト軍はカタラムとは別に,煉族の領土「カマル」へも攻撃をしかけている。これに対してカマルを率いるカルンは,天族と魔族を一時停戦させるという荒業で,ティアマト軍を3種族にとって共通の敵とすることに成功。その結果,龍帝ティアマトを筆頭とするティアマト軍は事実上崩壊する。このあたりの顛末は,AIONプレイヤーならEpisode 3.5のミッションを通じて把握できているのではないだろうか。

 ルーン族とティアマト軍がいなくなったカタラムの各地には,古代兵器や未知のエネルギー“イド”関連施設などが,今も手付かずのまま多く残されている。しかし今度は,これを狙うべく,別の龍族“ベリトラ軍”が台頭してきたのだ。

 ベリトラ軍の動きを阻止するべく,天族と魔族はカタラムへ急行するものの,この地においてカルンの影響力は小さく,種族間の停戦協定は結果的に破棄されてしまう。さらには“神”も介入し,カタラムの主導権をめぐって天族/魔族/龍族による三つ巴の戦いが再開されるのだ。

このカタラムに関して,Episode 4.0では3つの広域エリアが追加される。

 ディーヴァ達が最初に訪れることになるのは「北カタラム」だ。エリア内の北東部に天族の拠点「再建された光の塔」が,北西部に魔族の拠点「ルーンの神殿」が設けられており,そこからカタラム各地へ旅立つことになる。

 各拠点の南方向には中立地帯が広がっているものの,中央一帯は北から南までPvP可能な“紛争地帯”となっている。また,Episode 4.0のメインコンテンツの一つ“基地争奪戦”の基地が多数点在しており,それとは別に計3つの“要塞”もある。これらの存在により,RvR要素がより色濃くなっている印象を受ける。

北カタラムの南端には,かつてルーン族がベリトラ軍に対抗するべく築き上げた「エレミオン防壁」が張り巡らされている。この防壁の関門を越えれば,広域エリア「南カタラム」へ移動可能だ。

 激戦の跡がそこかしこに見受けられた北カタラムと比べると,エレミオン防壁で守られた南カタラムは,自然や文明が当時のままの形で残されている。しかし,ルーン族がいないのをいいことに,シューゴ族などの第3者が暴れ回っているようだ。

 北/南カタラムの地下には,Episode 4.0で登場するもう一つの広域エリア「地下カタラム」が広がっている。ここは,ルーン族がティアマト軍との大戦に備えて設計した地下拠点という設定で,北カタラムや南カタラムの各地に入口が点在している。

 ただし,常に誰でも地下カタラムへ行けるわけではない。入口は主に,基地や要塞の内部にあるため,これらを占領しなければ進入できないのだ。AIONプレイヤーなら,「シレンテラ回廊」を大規模にしたものをイメージするとよいだろう。

 地下カタラムの内部は大半が紛争地域となっている。最高難度のダンジョン「ルナディウム」「カタマライズ」の入口もあるものの,迷路のように入り組んだ構造となっており,天族と魔族の遭遇は必至。「ティアマランタの目」を越える,もっとも激しいPvP地帯となることが予想される。

お手軽に満喫できるRvRコンテンツ「基地争奪戦」
空中戦を含む「要塞戦」も3箇所が追加

 Episode 4.0において,これまでと違った形のRvRコンテンツ「基地争奪戦」が新たに導入された。全体的に要塞戦をコンパクトにした内容で,気軽に参加できるのが魅力のシステムだ。

 広域エリアの北カタラムには計9か所,南カタラムには計10か所の“基地”が点在している。各基地にいるボスモンスターを倒すことで一時的に占領でき,そこにあるさまざまな施設を,占領した種族が利用できるようになる。基地の規模はそれほど大きくなく,中には1パーティ程度の戦力で攻略できる基地もあるようだ。

 基地によって利用可能になる施設は異なるのだが,たとえばスキルブックやスティグマなどを販売するNPC,新規アビス装備を販売するNPC,地下カタラムへの入口,「血戦の証」(詳しくは後述)を獲得できるデイリークエストNPCなどがある。


それらの中でも特筆すべきは,不要になったアビス装備をアビスポイント(AP)に還元してくれるNPCだ。基地によってAPに還元できるレートが異なり,だいたい販売価格の28~40%程度で設定されているという。

一方,AIONではお馴染みの大規模RvR「要塞戦」に関しては,計3か所が追加されており,北カタラムに「シルス要塞」,南カタラムに「バッセン要塞」「プラデス要塞」という内訳になっている。要塞戦のシステムに変更はないが,地形などにさまざまなギミックが凝らされているという。とくにバッセン要塞は,アビス以来久々の“飛行可能地域”で,AIONらしい立体的なバトルが楽しめそうだ。

各要塞にはインスタンスダンジョンの入口が設けられており,要塞戦で勝利した種族だけが入場できる。また,今回は新しい試みとして,要塞戦に最も貢献したレギオンのメンバーだけが入場できる,特別バージョンのインスタンスダンジョンも用意されている。

続いては,新しいインスタンスダンジョンのラインナップをざっと紹介していこう。これらは,常時入場できるタイプと,(上で紹介した)要塞を占領している種族だけが入場できるタイプとに大きく分けられる。

■要塞を占領している種族だけが入場できるダンジョン

【知識の殿堂】
入口の場所:シルス要塞(北カタラム)
入場可能レベル:65
対象人数:1人

【空虚の保存所】
入口の場所:バッセン要塞(南カタラム)
入場可能レベル:65
対象人数:6人

【イドゲル研究所】
入口の場所:プラデス要塞(南カタラム)
入場可能レベル:65
対象人数:6人

■要塞戦に関係なく入場できるダンジョン

【スティールローズ号 波止場/船室/甲板】
入口の場所:南カタラム
入場可能レベル:61
対象人数:1名/3名

【ルナディウム】
入口の場所:地下カタラムの北端
入場可能レベル:65
対象人数:6人

【カタラマイズ】
入口の場所:地下カタラムの南端
入場可能レベル:65
対象人数:12人

AIONプレイヤーにとって影響が大きい要素を解説

 冒頭部でも述べたように,Episode 4.0は過去最大規模のアップデートとなっており,既存コンテンツのバランス調整も数多く行われている。それらのすべてを解説するのは難しいので,ここではアクティブなAIONプレイヤーにとって影響が大きいと思われるトピックを中心に紹介していこう。

・追加エリアでは“PvEレーション”が撤廃

 これまで日本版のAIONは,PvE(対モンスター戦)において「攻撃時に+30%,防御時に+15%」の補正が行われていた。これは“PvEレーション”と呼ばれる日本独自仕様だが,Episode 4.0の追加エリアでは撤廃される。

 PvEレーションのおかげで戦闘がヌルい! と感じていた人も少なからずいたと思うので,撤廃そのものに大きな反発はないだろう。ただしその影響で,追加エリアの体感的な難度が増しているので,初プレイ時には注意が必要だ。

 ちなみに従来のエリアに関しては,引き続きPvEレーションが適用されている。Episode 4.0ではレベルキャップが開放されているので,「龍帝の安息所」などは大分攻略しやすくなりそうだ。

・「血戦の証」によるPvPのハードルが引き下げ

 「血戦の証」とは,カタラムの各基地におけるクエスト報酬などで得られるアイテムである。これを一定数集めると,レベル65用の装備品“戦場装備シリーズ”などと交換可能だ。似たようなシステムは過去にもあったが(カルン装備など),今回も割とお手軽に入手できるバランスとなっている。

 戦場装備には,対人戦を行ううえで事実上必須となる“PvP関連ボーナス”が付随している点に注目してほしい。
 これまでのAIONは,PvP用の装備品を得るための労力が非常に大きく,結果的に,PvPへの参加が難しいMMORPGであった。そういった状況が,戦場装備により変わる可能性がある点については,覚えておいて損はないだろう。

・“テンペル装備”の装備追加はなし

 敵味方の人数という意味では,フェアな環境で対人戦を楽しめる“テンペル訓練場”に関しては,レベルキャップ開放に応じた形で各エリアが追加。また,報酬ポイントを集めて交換できる“テンペル装備品”を,アカウント共有倉庫を経由して別キャラクターに渡せるようになる。たとえば,メロディウイングやバレットウイングの育成時にも役立てられるだろう。

 しかしその一方で,レベル65用のテンペル装備品は追加されず,既存キャラクターにとっての装備のアップグレードは見込めない。報酬システムの魅力が薄まり,テンペル訓練場のトーンダウンが懸念されるが,果たしてどうなるか。

・新クラスの育成で活気づくA-Station


 
 最後に,少し余談気味になるが,ワールド共通チャンネル“A-Station”についても触れておこう。

 Episode 4.0の実装直後は,メロディウイングとバレットウイングの新規キャラクターでA-Stationがごった返している。彼らのレベルが上がってくると,ゲーム内でパーティプレイの需要が増すわけだが,今回の新クラスは基本的にアタッカー(+α)である。パーティ編成の際,ヒーラー役とタンク役が不足するタイミングがやってきそうだ。この需要を見越して,従来クラスのキャラクターを育成するというのもオススメかもしれない。
 たとえばキュアウイングやシールドウイングなら,パーティ編成であぶれることはなさそうである。しかもベテランプレイヤーからアドバイスを受けられるだろうし,フレンドやレギオンのお誘いも多そうである。Episode 4.0はコアプレイヤー向けのアップデートと思うかもしれないが,実は新たにAIONを始める人にとっても,絶好のタイミングなのである。

 少々長くなってしまったが,Episode 4.0の主な見どころとしては,大体このようなところだ。未読の人は,新クラス2種類を紹介した「こちら」の記事にも,ぜひ目を通してもらいたい。5月27日(月)午前10時までの期間,4Gamer読者/休眠プレイヤー用のアイテムプレゼント企画を行っているので,そちらもお見逃しなく。

 

>>http://www.4gamer.net/games/030/G003061/20130502065/

 

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